2010.10.14
夏休みを利用して、パリでパティシエの修業をしている息子に会う為、そしてピレネーを
訪ねる為にフランスに行って来ました。各地で長い歴史を物語る趣きのある古い街の
佇まいに感激しました。
フランスでは遠い昔より、人々の暮らしの中に様々な犬達が係わってきた事を各地の
古い装飾品の中に感じました。きっとピレネー犬達もそうして暮らしてきたのだと思います。
目的のピレネー山脈は実に雄大な山々でした。国土の狭い日本と違い、山の中腹は
広大な緑一色の世界です。その緑の果てに直立したような形の険しい岩山が迫っています。
今も羊飼い達は6月に麓(ふもと)より入山し9月まで一年の3分の1を山の中で過ごすそうです。
その中で羊と共に暮らしてきたピレニーズ達も今は野生動物が減り、その必要性も少なく
なっているようです。
この大自然の中で「ブリーダーはスタンダードを理解してブリーディングをしなければなら
ない」とアメリカの古いブリーダーが言っていた事を思い出しました。
今の日本のピレネー犬達は果たしてこの山で暮らせるだろうか?何故、頭部が小さいのか?
何故、重く太ったような犬はいけないのか?この山を目の前にしてその答えが分かってきま
した。ピレニーズは山の中で働く犬なのです。改めてスタンダードの物語っている内容を思い
起こしました。ブリーダーは本来、自分の好みでスタンダードを逸脱すべきではないのです。
幸いブリーダーの方を訪ねる事ができ、フランスのピレネー犬を見てきました。とても美しく
エレガントで性格の良い健全な犬達でした。
現在のフランスのピレネー犬との出会いは私達にとって衝撃的でした。僅か数日の滞在
でしたが、大変貴重な素晴らしい旅でした。
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